dimanche, avril 01, 2007

ROUNDS patagonia am 4:00

その昔 細野ハルオミは通称「トロピカル三部作」とよばれる3つの作品を作りました
きいたところでは 彼はよくよく探してみるとそんな
音を有する南国やトロピカルなどといったものはまったく無いが 
我々が「南国」「トロピカル」といった概念に対して
漠然ともっているイメージにはなんとなーく合っているような
そんな音を作ろうとして 制作にあたったそうです 

個人的にですが このROUNDSにおいて似たことが起きれば…
と思っています
各人が行ったこともない ときには場所さえよく知らない都市
のイメージは 容易に 読み替えられたり すり替えられたりするはずです
その結果 出てくる音は あくまで設定された都市イメージ音でありつつ しかし
どこか ズレていたり 時にはあやしげに うさんくさいものになってしまうこともあると思います
そういった妙なズレとか 受け手によって勝手にすり替えられたイメージってものに 
興味をもっています そっからなんか思いもよらないものがでてきちゃうかもしれないっていう
期待なのかな わかりません

もうひとつ 「退屈な音」に対する興味
以前フルハウスでDJをしたころ 感情をムリに無駄に増幅させたり減少させてくるように感じられる音ではなく なんとなく聞き流せるような音なのだが 注意深く聞くと非常に微細な変化があったり すこしだけなんかよくわかんない微細な感情を喚起するような そういう意味で「退屈な」音に 強い興味をもちはじめました(音楽ジャンルではありません) それは後者の音が そのときの自分の生活により即していて そういうのが今自分の身のまわりになきゃいけないんだ!と 強く感じた経験があったからです その後 mine-chang &巡礼というバンドをしたとき ライブのmcで三谷さんが「退屈な音楽がしたくて」と言っていて ハッとしたことを覚えています(もちろん演奏する側にとって ということではありません!) そのバンド自体も三谷さんの言葉をかりれば「一聴して誰が何をしてるのだか判別し難い、モザイクのような演奏」ということで だったと理解しています 上の発言はこのまえ追いコンでヒウダホがでたとき ネット上にアップされた演奏メモの引用ですが そこにはさらに加えて「ジャズジャムセッション(=参加者同士の腕の競い合い)の対極」とあります 誰が何をしてるのかわからない音 ジャズのセッションに対して我々がふつーに感じるような魅力とは対極の音 とは つまり…「退屈な音」ってことだ…! と考えながら 非常に興味深くライブ拝見しました よ これからも期待しております〜 私もがんばらなくちゃと思います