samedi, décembre 10, 2005

tractatus.15

例えば、¬P∧Pがトートロジーであること、それは、Pに対してこのように真理操作を施せば真理領域が論理空間全体に及ぶということ。この事実が、ここに含まれる論理語「でない」「かつ」の真理操作としてのあり方を示している。
このように、論理語をある仕方で組み合わせると、真理領域が論理空間全体に及ぶ命題ができる、この記号構成上の事実がそこで用いられている真理操作(論理語)の内実を明確にするのである。

『論考』が考える論理学の役割:論理語の真理操作としてのあり方を明確にする学問。そして論理語の内実は、上記のように、ある命題がトートロジーであることによって、明確に示される。だから論理学はトートロジーに関わろうとする。

論理学がトートロジーに関わるのは、それが必然的真理として、偶然的真理とは異なる真理の領域を明らかにするからではない。

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